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月別アーカイブ: 2025年6月

住まいを長持ちさせるための年間メンテナンススケジュール

皆さんこんにちは! 株式会社龍栄、更新担当の那須です。

本日は「建築メンテナンス講座」として、 「住まいを長持ちさせるための年間メンテナンススケジュール」についてお届けします。

建物は定期的な手入れを行うことで、寿命を延ばすことができます。とはいえ、どの時期に何をすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?

今回は、季節ごとに行うべきメンテナンスポイントを整理してご紹介します。


◆ 春(3〜5月)

  • 外壁や屋根の点検・清掃 冬の寒さで劣化が進んでいる可能性があります。ひび割れや塗装の剥がれがないか確認しましょう。
  • 雨樋や排水口の清掃 春の長雨前に、落ち葉やゴミを取り除いておくことで詰まりによる水漏れを防ぎます。
  • 基礎部分のチェック 地盤の凍結・融解によって基礎にひびが入っていないかを確認します。

◆ 夏(6〜8月)

  • 床下や換気口の通気状態確認 湿気が多くなる季節。カビやシロアリ対策として、床下の通風を確保することが重要です。
  • 屋根裏の点検 熱がこもりやすい場所なので、断熱材の劣化や小動物の侵入跡などがないかチェックしましょう。
  • 遮熱・断熱対策 窓ガラスの遮熱フィルムや日除けの設置で室温上昇を防ぎ、空調効率を高めます。

◆ 秋(9〜11月)

  • 外構や庭の手入れ 落ち葉の掃除や雑草の処理を行い、雨樋や排水への詰まりを予防します。
  • 防水工事・塗装の再確認 台風シーズンが過ぎた後、外壁や屋根の傷みをチェックし、必要に応じて補修しましょう。
  • 窓やドアの建て付け確認 寒くなる前に、隙間風を防ぐための調整やシーリング補修を行います。

◆ 冬(12〜2月)

  • 水道管の凍結対策 屋外の配管に保温材を巻いたり、水抜きをしたりして凍結・破裂を防ぎます。
  • 室内の換気と湿度管理 結露防止やカビ対策として、定期的な換気と加湿器の使用バランスに気をつけましょう。
  • 暖房設備の点検・清掃 エアコンやストーブのフィルター掃除を行い、安全かつ効率的な使用ができるようにします。

◆ 年間を通して意識したいこと

  • 定期的な専門業者による点検 雨漏り・防水・シロアリなど、専門的な知識が必要な項目はプロに任せましょう。
  • 記録をつける メンテナンスの実施日や内容を記録しておくと、次回の管理がしやすくなります。
  • 「気づいたらすぐ対応」の習慣 小さな不具合も放置せず、早めに対処することが大規模な修繕を防ぐカギです。

季節ごとに行うべきメンテナンスを習慣にすることで、住まいの寿命を延ばし、快適な生活を保つことができます。

次回は「DIYでできる簡単メンテナンス」についてお届けする予定です。ご家庭で手軽にできる補修や掃除のテクニックをご紹介しますので、お楽しみに!

株式会社龍栄では、建築メンテナンスや防水工事に関するスタッフを随時募集中です。 未経験の方も歓迎です。お気軽に求人ページをご覧ください。

皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

床下の湿気対策と換気の重要性

皆さんこんにちは! 株式会社龍栄、更新担当の那須です。

本日は「建築メンテナンス講座」として、 「床下の湿気対策と換気の重要性」についてお届けします。


◆ なぜ床下の湿気が問題になるのか?

床下に湿気がたまると、次のような問題が発生します:

  • 木材の腐食:構造材が弱くなり、建物全体の耐震性が低下します。
  • カビの発生:カビはアレルギーや喘息など、住人の健康にも悪影響を与えます。
  • シロアリの被害:シロアリは湿った木材を好み、見えないうちに家の構造をむしばみます。
  • 畳やフローリングの変形:床材が浮いたり沈んだりすることで、生活に支障をきたす場合があります。

床下の湿気は、ただ不快なだけではなく、建物の寿命を左右する大きな要因となります。


◆ 湿気対策の基本

【換気口の確保と点検】

  • 床下の換気口が十分に機能しているかを確認しましょう。
  • ゴミ、落ち葉、雑草などで塞がれていると換気効果が弱くなります。

【床下換気扇の設置】

  • 自然換気だけでは対応しきれない場合、換気扇を設置することで強制的に空気を循環させることができます。
  • 湿気の多い地域や、日当たりが悪い場所に建つ住宅におすすめです。

【防湿シートの敷設】

  • 地面から上がってくる湿気を遮断するために、防湿シートを床下全体に敷き詰めます。
  • シートの重ね目には隙間ができないよう注意し、テープで固定することが望ましいです。

【床下調湿材の利用】

  • 調湿機能を持つ炭や鉱石などを設置することで、湿度のバランスを保つことができます。
  • 併用することで、カビやシロアリの発生も抑える効果が期待できます。

◆ 点検のタイミングと注意点

床下は普段見えないからこそ、定期的な点検が非常に重要です。

  • 築5年以上経過している住宅は、3〜5年に一度は床下の専門点検を受けましょう。
  • 湿気の多い立地条件(川沿い、低地、北向きなど)の建物は、より早いスパンでの点検が望ましいです。

点検時のチェックポイント:

  • 木材に腐食や黒カビの跡があるか
  • 蟻道や食害など、シロアリ被害の痕跡がないか
  • 防湿シートや換気口の状態は良好か
  • 地面が湿っていないか

◆ 日常生活でできる工夫

床下の湿気対策は、プロの施工に加えて日常の習慣でも予防が可能です。

  • 家の周囲の水はけを良くする:雨樋の排水が適切に機能しているか、庭や駐車場の傾斜が建物側に向いていないか確認しましょう。
  • 室内の換気を行う:部屋の湿気は床下にも伝わるため、こまめな換気はとても効果的です。
  • 洗濯物を室内に干す時間を短くする:特に梅雨時期や冬場など、部屋干しが増える季節は注意しましょう。

こうした日々の積み重ねが、建物の健康寿命を延ばすことに直結します。


◆ 次回予告

次回は「住まいを長持ちさせるための年間メンテナンススケジュール」をご紹介します。 1年を通してどの時期にどんな点検や補修を行うべきか、管理のポイントを詳しくお届けする予定です。


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