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月別アーカイブ: 2025年7月

防水工事の鉄則 ~失敗を防ぐ5つのプロの極意~

皆さんこんにちは!

 

東京都葛飾区を拠点に防水・シーリング工事を手掛けている

株式会社龍栄、更新担当の富山です。

 

 

防水工事の鉄則 ~失敗を防ぐ5つのプロの極意~

 

 

 

防水工事は、「建物を水から守る最後の砦」です。


しかし、施工不良や設計ミスによる漏水事故は、建物の寿命を縮め、修繕コストを膨らませる重大トラブルにつながります。


ここでは、防水工事における5つの鉄則
を、プロ目線で紹介します。


■ 鉄則①:防水計画は「建物の用途・構造」に合わせる

 

防水工事の基本は、正しい工法の選定です。

  • 屋上 → アスファルト防水 or シート防水

  • バルコニー → ウレタン防水 or FRP防水

  • 地下 → 浸透系防水+外壁防水

誤った工法選定は、漏水リスクを高める最大の原因です。


■ 鉄則②:下地処理を徹底する

 

防水層は、下地に密着して初めて機能します。

  • クラック補修

  • 不陸調整(段差・凹凸の修正)

  • プライマーの均一塗布

下地不良=防水不良
施工前の下地確認と補修を怠らないことが、長持ちする防水の第一歩です。


■ 鉄則③:端部・立ち上がり・ジョイントを甘く見ない

 

防水層の弱点は、端部や立ち上がり部分

  • シート防水 → ジョイントの溶着不良

  • ウレタン防水 → 端部の塗り厚不足

防水のトラブルの多くは、このディテール処理の甘さが原因です。


■ 鉄則④:施工環境を管理する

 

防水材は、温度・湿度・天候に大きく影響されます。

  • ウレタンや塗膜防水 → 雨天NG

  • シート防水 → 強風時は施工不可

無理な施工スケジュールは、品質を大きく損なう原因です。


■ 鉄則⑤:定期点検とメンテナンスを怠らない

 

防水層は「施工して終わり」ではありません。

  • 5年ごとの点検

  • ドレインの清掃

  • 表面保護トップコートの再塗布

小さな異常を放置=大きな漏水事故に直結


メンテナンス計画まで含めて、初めて防水工事は完成です。


まとめ

 

防水工事で失敗しないためには、

  • 工法選定

  • 下地処理

  • 端部処理

  • 施工環境管理

  • メンテナンス計画

 

この5つの鉄則を守ることが不可欠です。


防水は見えない部分だからこそ、プロの徹底管理と確かな施工が求められます。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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防水工事の歴史 ~古代から現代まで進化した“水との戦い”~

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防水工事の歴史 ~古代から現代まで進化した“水との戦い”~

 

 

 

建築において「防水」は、人類が建物を作り始めた時から常に課題となってきました。


雨水や地下水は、建物の耐久性を脅かす最大の敵。


ここでは、防水工事の歴史を古代から現代まで振り返り、進化の過程を解説します。


■ 1. 古代の防水 ~自然素材による工夫~

 

人類が最初に防水を意識したのは、水を防ぐ必要性があった住居や倉庫でした。

  • メソポタミア文明では、粘土にアスファルト(天然の瀝青)を塗り、防水性を確保。

  • エジプト文明でも、ピラミッドや墓室に天然タールや石灰を用いて浸水防止。

  • ローマ時代には、ポゾラン(火山灰)と石灰を混ぜた防水性モルタルが登場し、水道橋や浴場に使用されました。

これらはすべて、自然素材を活かした防水技術です。


■ 2. 中世ヨーロッパと日本の防水

 

中世ヨーロッパでは、石造建築の普及とともに、石材の隙間を石灰モルタルで埋める技術が確立。


日本では、漆喰(しっくい)や柿渋を利用した防水技術が発達しました。

  • 瓦屋根+漆喰による雨仕舞

  • 舟や桶には柿渋塗りで防水性を確保

この時代の防水は、建材そのものに防水性を持たせる工夫がメインでした。


■ 3. 近代の防水 ~アスファルトと防水紙の登場~

 

産業革命以降、都市化と建築技術の進化により、平屋根やビル屋上が登場。

  • 19世紀末には、アスファルト防水シートが誕生

  • 日本でも、昭和初期にアスファルト防水工法が導入
    これにより、ビルや鉄筋コンクリート建築の屋上に防水工事が一般化しました。


■ 4. 現代の防水工事 ~多様化と高機能化~

 

現代の防水工事は、用途・環境・コストに応じて多様な工法が存在します。

  • アスファルト防水:耐久性に優れる伝統工法

  • シート防水(塩ビ・ゴム):軽量で施工性が高い

  • ウレタン防水:複雑な形状にも対応可能

  • FRP防水:バルコニーや屋上に人気

  • 浸透系塗膜防水:地下構造物に対応

さらに、ドローンや赤外線カメラによる防水診断、AIによる漏水解析といったICT施工も進化中です。


■ まとめ

 

防水工事は、古代のアスファルトから現代の高分子材料、そしてICT施工へと進化し続けています。


次回は、この歴史を踏まえ、**「防水工事で失敗しないための鉄則」**を解説します!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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