皆さんこんにちは! 株式会社龍栄、更新担当の那須です。
本日は「建築メンテナンス講座」として、 「床下の湿気対策と換気の重要性」についてお届けします。
◆ なぜ床下の湿気が問題になるのか?
床下に湿気がたまると、次のような問題が発生します:
- 木材の腐食:構造材が弱くなり、建物全体の耐震性が低下します。
- カビの発生:カビはアレルギーや喘息など、住人の健康にも悪影響を与えます。
- シロアリの被害:シロアリは湿った木材を好み、見えないうちに家の構造をむしばみます。
- 畳やフローリングの変形:床材が浮いたり沈んだりすることで、生活に支障をきたす場合があります。
床下の湿気は、ただ不快なだけではなく、建物の寿命を左右する大きな要因となります。
◆ 湿気対策の基本
【換気口の確保と点検】
- 床下の換気口が十分に機能しているかを確認しましょう。
- ゴミ、落ち葉、雑草などで塞がれていると換気効果が弱くなります。
【床下換気扇の設置】
- 自然換気だけでは対応しきれない場合、換気扇を設置することで強制的に空気を循環させることができます。
- 湿気の多い地域や、日当たりが悪い場所に建つ住宅におすすめです。
【防湿シートの敷設】
- 地面から上がってくる湿気を遮断するために、防湿シートを床下全体に敷き詰めます。
- シートの重ね目には隙間ができないよう注意し、テープで固定することが望ましいです。
【床下調湿材の利用】
- 調湿機能を持つ炭や鉱石などを設置することで、湿度のバランスを保つことができます。
- 併用することで、カビやシロアリの発生も抑える効果が期待できます。
◆ 点検のタイミングと注意点
床下は普段見えないからこそ、定期的な点検が非常に重要です。
- 築5年以上経過している住宅は、3〜5年に一度は床下の専門点検を受けましょう。
- 湿気の多い立地条件(川沿い、低地、北向きなど)の建物は、より早いスパンでの点検が望ましいです。
点検時のチェックポイント:
- 木材に腐食や黒カビの跡があるか
- 蟻道や食害など、シロアリ被害の痕跡がないか
- 防湿シートや換気口の状態は良好か
- 地面が湿っていないか
◆ 日常生活でできる工夫
床下の湿気対策は、プロの施工に加えて日常の習慣でも予防が可能です。
- 家の周囲の水はけを良くする:雨樋の排水が適切に機能しているか、庭や駐車場の傾斜が建物側に向いていないか確認しましょう。
- 室内の換気を行う:部屋の湿気は床下にも伝わるため、こまめな換気はとても効果的です。
- 洗濯物を室内に干す時間を短くする:特に梅雨時期や冬場など、部屋干しが増える季節は注意しましょう。
こうした日々の積み重ねが、建物の健康寿命を延ばすことに直結します。
◆ 次回予告
次回は「住まいを長持ちさせるための年間メンテナンススケジュール」をご紹介します。 1年を通してどの時期にどんな点検や補修を行うべきか、管理のポイントを詳しくお届けする予定です。
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