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皆さんこんにちは! 株式会社龍栄、更新担当の那須です。
本日は「建築メンテナンス講座」第6回として、「建物の基礎部分の点検と補修」についてお届けします。
建物の基礎は、構造全体を支える非常に重要な部分です。目に見える場所ではないため、普段はあまり意識されませんが、ひび割れや沈下などのトラブルが起きると、建物全体に影響を及ぼす恐れがあります。長く安全に暮らすためにも、基礎部分の定期的な点検と適切な補修が欠かせません。
◆ 基礎の劣化がもたらす影響 建物の基礎部分が劣化すると、以下のような症状が現れることがあります。
これらはすべて、基礎部分の沈下やひび割れ、水の浸入などが原因で起こることが多いです。早期の対応が重要です。
◆ 基礎の主なトラブルと対策
【ひび割れ(クラック)】 乾燥収縮や地盤の動きなどにより発生。幅0.3mm以上のひび割れは構造上の問題となる可能性があるため、補修が必要です。
【不同沈下】 地盤が不均等に沈むことで建物が傾く現象。軽度であれば調整可能ですが、重度の場合は地盤改良などの大規模工事が必要になることもあります。
【防水性の低下】 基礎に水が染み込みやすくなると、内部の鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊する恐れがあります。止水材の注入や外側からの防水塗装などで対応可能です。
◆ 点検のポイント 基礎部分の点検は、以下のようなポイントを押さえて行いましょう。
定期的な点検により、早期発見・早期対応が可能になります。特に築10年以上経過した建物では、年に1回の目視点検をおすすめします。
◆ 補修方法について 軽度のクラックであれば、エポキシ樹脂やセメント系材料を用いた注入工法で補修できます。 深刻な場合は、外周部の掘削、防水層の再施工、地盤改良工事などが必要となることもあります。専門業者による診断と施工が不可欠です。
次回は「床下の湿気対策と換気の重要性」についてお届けします。基礎と並んで建物を支える床下環境にも、快適な住まいを守るための工夫が必要です。どうぞお楽しみに!
株式会社龍栄では、建築メンテナンスや防水工事に関わるスタッフを募集中です。 経験・未経験問わず、熱意のある方を歓迎します!
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