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皆さんこんにちは! 株式会社龍栄、更新担当の那須です。
本日は「建築メンテナンス講座」第5回として、「ベランダやバルコニーの防水メンテナンス」についてお届けします。
ベランダやバルコニーは、日常的に使うスペースでありながら、屋外に面しているため風雨や紫外線の影響を大きく受ける場所です。ここが劣化すると雨漏りや建物内部への浸水といった深刻なトラブルに繋がる恐れがあります。だからこそ、定期的な防水メンテナンスが非常に重要なのです。
◆ なぜ防水が必要なのか? ベランダやバルコニーの床面には、防水層と呼ばれる水を通さない膜が施工されています。この防水層があることで、雨水が建物内部に浸入するのを防いでいます。しかし、経年劣化により防水層が傷んでくると、亀裂や浮き、剥がれが発生し、水漏れの原因になります。
特に、ベランダの下に部屋がある構造の住宅では、水漏れが天井から発生し、クロスのシミやカビ、場合によっては電気系統への悪影響を及ぼすこともあります。
◆ 劣化のサインを見逃さない 以下のような症状が見られたら、防水層の劣化が進んでいる可能性があります。
これらを放置しておくと、雨漏りだけでなく構造材の腐食など、修繕費用の高額化にも繋がってしまいます。
◆ 防水工事の種類と特徴
【ウレタン防水】 液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を作る工法で、複雑な形状にも対応可能。費用も比較的安価で人気があります。
【FRP防水】 ガラス繊維を混ぜた樹脂で防水層を形成する方法で、硬化後は非常に頑丈。耐摩耗性に優れ、戸建て住宅のバルコニーなどによく使われます。
【シート防水】 塩ビシートやゴムシートを接着する工法で、施工が比較的早く済みますが、下地の状態によっては不向きな場合もあります。
◆ 定期的な点検・メンテナンスが鍵 防水層の耐用年数は10〜15年程度とされていますが、使用環境によって差があります。施工後5年目を目安に、一度専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
点検では、防水層の状態や排水口の機能、ひび割れの有無、下地の状況などをチェックし、必要に応じて補修や再施工を行います。
◆ 日常のケアも大切です
これらのちょっとした心がけで、防水層への負担を減らし、寿命を延ばすことができます。
次回は「建物の基礎部分の点検と補修」について解説予定です。目に見えにくい部分だからこそ、見逃せないポイントをお伝えします。ぜひお楽しみに!
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