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日別アーカイブ: 2025年7月18日

防水工事の歴史 ~古代から現代まで進化した“水との戦い”~

皆さんこんにちは!

 

東京都葛飾区を拠点に防水・シーリング工事を手掛けている

株式会社龍栄、更新担当の富山です。

 

 

 

防水工事の歴史 ~古代から現代まで進化した“水との戦い”~

 

 

 

建築において「防水」は、人類が建物を作り始めた時から常に課題となってきました。


雨水や地下水は、建物の耐久性を脅かす最大の敵。


ここでは、防水工事の歴史を古代から現代まで振り返り、進化の過程を解説します。


■ 1. 古代の防水 ~自然素材による工夫~

 

人類が最初に防水を意識したのは、水を防ぐ必要性があった住居や倉庫でした。

  • メソポタミア文明では、粘土にアスファルト(天然の瀝青)を塗り、防水性を確保。

  • エジプト文明でも、ピラミッドや墓室に天然タールや石灰を用いて浸水防止。

  • ローマ時代には、ポゾラン(火山灰)と石灰を混ぜた防水性モルタルが登場し、水道橋や浴場に使用されました。

これらはすべて、自然素材を活かした防水技術です。


■ 2. 中世ヨーロッパと日本の防水

 

中世ヨーロッパでは、石造建築の普及とともに、石材の隙間を石灰モルタルで埋める技術が確立。


日本では、漆喰(しっくい)や柿渋を利用した防水技術が発達しました。

  • 瓦屋根+漆喰による雨仕舞

  • 舟や桶には柿渋塗りで防水性を確保

この時代の防水は、建材そのものに防水性を持たせる工夫がメインでした。


■ 3. 近代の防水 ~アスファルトと防水紙の登場~

 

産業革命以降、都市化と建築技術の進化により、平屋根やビル屋上が登場。

  • 19世紀末には、アスファルト防水シートが誕生

  • 日本でも、昭和初期にアスファルト防水工法が導入
    これにより、ビルや鉄筋コンクリート建築の屋上に防水工事が一般化しました。


■ 4. 現代の防水工事 ~多様化と高機能化~

 

現代の防水工事は、用途・環境・コストに応じて多様な工法が存在します。

  • アスファルト防水:耐久性に優れる伝統工法

  • シート防水(塩ビ・ゴム):軽量で施工性が高い

  • ウレタン防水:複雑な形状にも対応可能

  • FRP防水:バルコニーや屋上に人気

  • 浸透系塗膜防水:地下構造物に対応

さらに、ドローンや赤外線カメラによる防水診断、AIによる漏水解析といったICT施工も進化中です。


■ まとめ

 

防水工事は、古代のアスファルトから現代の高分子材料、そしてICT施工へと進化し続けています。


次回は、この歴史を踏まえ、**「防水工事で失敗しないための鉄則」**を解説します!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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